ハリー・ポッターと死の秘宝。

 先日読み終わりました。ゆっくりゆっくり読みました。本編を読み終え、訳者のあとがきを読み、「さて」と本を閉じたあたりから、なぜかポロポロと涙が溢れてくるという情緒不安定ぶり。もちろん読み進めながらもグっとくる所はいくつもあったのですけど、全てを読み終えてからがたまりませんでした。別に特定のシーンを思い出しているという事もなく、ただひたすら涙がとめどもなく。
 なんなんだこれは、ひくわ、自分に。と思ってからも暫く止まらず、さらにどんびき。歳は取りたく……、いや、取るものだよ、やっぱり。もしも子供の頃に読んだとしてもここまでの想いは抱かなかったと思うもの。

 長い年月をかけてここまで来たってのもあるね。登場人物が子供から大人へと成長する一番いい時期を描いていたってのもあるね。子供向けだけど子供騙しじゃなかったってのもあるね。なぜかノスタルジーを感じてしまう世界観だったってのもあるね。
 でも、そんな事はどうでも良かった。私には明確に引かれるものがあった。私はある登場人物に引かれていた。映画から入った私に取って、その登場人物を演じている人が好きだった事が切欠かも知れない。しかしそれは小説を読み始めても変わらなかった。物語が進むにつれ、どんどんと黒い行動を取って行く様に見えても何故だか信じていた。もちろんそれは作者の狙いであり、私は思うツボな読者の一人だったわけですが……。

 このシリーズはハリー・ポッターとその仲間たちの成長を描いた物語でありますが、ある愛の物語でもありますよ。数々の伏線が繋がっていく爽快感、まぁ、切ない爽快感でしたけどもあります。カタルシスもあります。「死に過ぎだ」とか「バカ過ぎだ」とかいろいろありますけども、合う合わないもあると思いますけども、この程度の話で感動しやがってとかもあると思いますけども、是非是非読んで頂きたい。もちろん1巻から、時間をかけてじっくりと。